書評
—武藤芳照(著)—「スポーツ医学を志す君たちへ」
金岡 恒治
1
1早稲田大学スポーツ科学学術院
pp.1108
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202456
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武藤芳照先生の100冊目の著作である本書は,“正しく普遍の理念を実践するべく社会で行動し続けている人”である武藤先生の一つの節目であり,本書にはこれまで先生が実践されてきたことの総てが整然とまとめられている.本書を評することは先生の人生を評することにも等しく,私にはおこがましく感じるとともに,光栄に感じている.
自分がスポーツ医学を志した研修医のときから一貫して武藤先生から学んできたことは,“スポーツの世界に医学を応用してスポーツ人の健康を守る,スポーツ現場の安全を守る,スポーツの健全さを守る”こと.さらに“医学の世界にスポーツを応用して,運動器の機能低下や障害を予防する”ことで,スポーツ界と医学界の両方から認められるようにならなくてはならない,ということであった.これはまさにスポーツ医学がめざすところであり,私を含め多くの関係者が実践に勤しんでいる.
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