連載 再考します 臨床の素朴な疑問・第4回
最近,腎臓リハビリテーションが人気です.腎臓が悪くても運動していいの?
田村 由馬
1
Yuma TAMURA
1
1獨協医科大学日光医療センター臨床研究支援室・リハビリテーション部
pp.462-463
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202283
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慢性腎臓病と腎臓リハビリテーションの現在
かつて慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者の身体活動は,運動により腎血流量や糸球体濾過量(glomerular filtration rate:GFR)の低下が生じることから安静や運動制限がとられてきた.しかし2009年1)には身体活動の低下は心血管疾患による死亡リスクになるとして,CKD患者への運動制限の可否を見直してきた.
2011年に日本腎臓リハビリテーション学会が発足し,腎臓リハビリテーションの実施にあたっては多職種との連携体制をとり,運動療法に加えてさまざまな生活指導を実践していくことの重要性が示された2).
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