連載 臨床実習サブノート 運動器疾患の術後評価のポイント—これだけは押さえておこう!・10
橈骨遠位端骨折
萬谷 尚大
1
Naohiro MANTANI
1
1船橋整形外科病院理学診療部
pp.96-101
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202187
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はじめに
橈骨遠位端骨折は臨床上多く経験する骨折の1つです.青壮年ではスポーツや事故といった比較的高エネルギー損傷で生じるのに対して,骨粗鬆症を基盤にもつ高齢者には最も頻度の高い骨折であり,転倒して手をつくなどの容易な外力で生じる低エネルギー損傷であることが多いです.同じ部位の骨折ですが世代によって治療法や手術の適応,治療成績も異なってきます.
本稿では橈骨遠位端骨折術後患者の評価で臨床実習を行ううえで,最低限押さえておきたいポイントを紹介していきます.
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