--------------------
編集後記
内山 靖
pp.1360
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202127
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
第54巻11号をお届けします.
COVID-19下の生活スタイルは国・国民が試行錯誤の連続ですが,Go toトラベルに関連して街頭インタビューを受けた人のなかに,渋滞や人混みさえも心地よく感じたとの回答が印象的でした.人間には,移動の欲求や日常とは異なる環境や状況に身を置くことが本能として備わっていることを実感させられます.一般的には,歳を重ねると食生活を含めて毎日の変化が少ないことを求める傾向にあり,同時に,日常のちょっとした変化に喜びや感慨を覚える感受性が高まります.私たちは変化と安定のバランスをとって適応と進化を続ける対象者に接するなかで,移動としての歩行をどのように捉えるのかはある意味で理学療法士の永遠のテーマであると考えています.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.