連載 新しい臨床実習・第5回
臨床実習におけるハラスメント—課題と対策
加藤 真弓
1
Mayumi KATO
1
1愛知医療学院短期大学リハビリテーション学科理学療法学専攻
pp.586-589
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201912
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はじめに
近年の調査報告1,2)や報道などから社会におけるハラスメントの顕在化が伺え,臨床実習においても例外とは言えない3〜6).理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則(以下,指定規則)の改正で臨床実習項目が変更された背景の1つに,実習中のハラスメントの問題が挙げられる.ハラスメントは嫌がらせの意図や悪意をもって行われる場合もあれば,嫌がらせの意図はなかったが相手を傷つけてしまっている場合もある.どちらにしても,相手に身体的・精神的な苦痛を負わせ,人の尊厳や人格を傷つける行為であり,あってはならない.
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