連載 臨床実習サブノート 運動器疾患の術後評価のポイント—これだけは押さえておこう!・1【新連載】
変形性股関節症—人工股関節全置換術
白谷 智子
1
Tomoko SHIRATANI
1
1苑田第二病院リハビリテーション科
pp.465-471
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201878
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
変形性股関節症(以下,股関節症)は退行変性による長い経過のなかで,疼痛,脚長差,可動域制限や筋力低下を生じ,床上動作や靴下の着脱,爪切り動作などの日常生活活動に支障を来します.また,歩行では跛行を呈し,活動範囲が狭小化し,最終的には社会参加へも影響を及ぼすことになります.日常生活や社会生活への影響が大きい場合,人工股関節全置換術(total hip arthroplasty:THA)が適応となります.
近年は在院日数の短縮により,THA術後早期より理学療法を行い退院できるように進める必要があり,できる限り術前評価を含めた術後評価ができることが重要です.
本稿では,THA術後患者の評価で臨床実習生として最低限押さえておきたいポイントを解説します.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.