Japanese
English
症例報告
心臓再同期療法後の心不全患者に対する訪問リハビリテーションにより日常生活動作が改善した要介護症例
Effects of home-visit rehabilitation in heart failure patient with cardiac resynchronization therapy: a case report
石月 亜由美
1
,
尾熊 洋子
1
,
森 雄司
2
,
加藤 倫卓
3
Ayumi ISHIDUKI
1
,
Yoko OGUMA
1
,
Yuji MORI
2
,
Michitaka KATO
3
1独立行政法人地域医療機能推進機構三島総合病院リハビリテーションセンター
2独立行政法人国立病院機構静岡医療センターリハビリテーション科
3常葉大学健康科学部静岡理学療法学科
キーワード:
訪問リハビリテーション
,
CRT-D植込み術
,
アセスメント
,
要介護者
Keyword:
訪問リハビリテーション
,
CRT-D植込み術
,
アセスメント
,
要介護者
pp.347-352
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201849
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 うっ血性心不全を発症後,急性期病院にて両心室ペーシング機能付き植込み型除細動器(cardiac resynchronization therapy-defibrillator:CRT-D)を施行した要介護症例に対して,理学療法士による訪問リハビリテーションを実施した.症例は79歳の女性.うっ血性心不全,心房細動と診断され入院.介助量が多いが,自宅退院を強く希望した.退院4日目より訪問リハビリテーションとして,リスク管理や「できること」の明確化,リハビリテーションマネジメントを行い,不安軽減,活動量向上をめざして6か月間施行した.
開始時に比べ,植込み機器や心不全増悪に関する不安が軽減し,筋力や認知機能,ADLが向上,生活空間がベッド上から屋外へと拡大した.また訪問リハビリテーション実施期間中,心不全増悪や再入院は認めなかった.
心疾患術後の要介護状態の患者であっても,退院直後からの訪問リハビリテーション介入は活動性,ADL向上に影響を及ぼすと考えられ,退院調整時には訪問リハビリテーションの導入検討が有効と考えられた.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.