特集 今と将来を見据えた小児整形外科理学療法
骨系統疾患の治療と理学療法
櫻井 吾郎
1
,
村松 僚太
1
,
竹田 圭佑
1
Goro Sakurai
1
1金沢大学附属病院リハビリテーション部
キーワード:
骨系統疾患
,
創外固定
,
骨延長
,
変形矯正
,
アライメント
Keyword:
骨系統疾患
,
創外固定
,
骨延長
,
変形矯正
,
アライメント
pp.1093-1098
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201717
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はじめに
骨系統疾患とは,骨,軟骨,靱帯など骨格を形成する組織の成長・発達・分化の障害により,骨格の形成・維持に異常を来す疾患の総称である.骨系統疾患の大半が遺伝性の疾患であり,2015年の骨系統疾患国際命名法会議で改訂された国際分類では42グループ436疾患が記載され,そのうち386疾患で364の疾患遺伝子が特定されている1).骨系統疾患の大部分が,有効な診断・治療法がない難病であり,成長障害,関節の機能不全や神経の障害による運動機能障害などさまざまな障害が発生する.
本稿では代表的な骨系統疾患の概説と,軟骨無形成症などで施行される骨延長および変形矯正術について,理学療法の展開や注意点などを述べる.
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