臨床のコツ・私の裏ワザ
初対面の患者さん・家族さんへの声かけのコツ
井上 裕貴
1
1国立療養所邑久光明園リハビリテーション室
pp.388
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201517
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「相手をよくみて,臨機応変に」.それはたしかに大正解である.しかし,自身が新人の頃はそれができずに苦労した.その後,こういう声かけをすればうまくいきやすい,良好な人間関係がつくりやすいというパターンを発見してからはずいぶん仕事が楽になった.もちろん,そうしたことをいちいち意識しなくてもうまくできる優秀な方には不要だが,同じような悩みをもつ理学療法士の一助となれば幸いと思い寄稿させていただく.
ポイントは相手が「今まで苦労してきたであろうこと」と「現在不安に思っているであろうこと」の2つを予測し,先取って代弁して差し上げることである.人は自身に誠実に関心を寄せてくれる人を好きになるもので,初対面でこういった声かけができれば,経験上その後がびっくりするくらいうまくいく.
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