特集 The 初診外来
【初診の心得】
「初対面の患者さん」と信頼関係を築く第一歩
荒 隆紀
1,2
,
松井 善典
1,2
1浅井東診療所
2関西家庭医療学センター
キーワード:
初めての医療体験
,
house keeping
,
NURS法
,
BATHE法
Keyword:
初めての医療体験
,
house keeping
,
NURS法
,
BATHE法
pp.646-650
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200605
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case
信頼関係の構築に失敗した事例
患者:12歳,男児.リトルリーグのピッチャー.
現病歴:地区予選を勝ち進み県大会出場を決めていたが,1カ月前からの肘の痛みで当院初診.診察で「野球肘」の診断となり,1カ月間の安静を依頼するとともに,できるだけ励まして,またスポーツに戻れるように応援した.
しかし,2週間後の再診予約をとったが姿を見せず…….気になって看護師から母親に電話したところ,どうしても投げたいので,「しばらくしたら投げてもいいよ」と言ってくれた医療機関で通院中とのこと.ただ,現在も投球そのものは制限され,安静指示が続いているという.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.