甃のうへ・第54回
古希を越えて北京で
藤沢 しげ子
1
1PKU北大医療康復医院
pp.46
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201088
- 有料閲覧
- 文献概要
景山からみる紫禁城の甍が夕日に照らされる風景は美しく,絵葉書にもなっている.中国・北京に来るようになり20年近くなるが,実際にみたことはない.
私は北京郊外にある300床の私立のリハビリテーション病院に開院と同時に赴任して2年になる.7階建ての瀟洒なビルにintensive care unit(ICU),magnetic resonance imaging(MRI)を完備し,プールなどの水治療法設備も揃っている.リハビリテーション治療機器はヨーロッパ,米国などの最新の機器が入り,歩行練習用ロボットも成人用,中国では初めての小児用各1台が設置されている.スタッフの多くが大学新卒のセラピストで,そろそろ1年が過ぎ,入職時とは表情も態度も変わり,落ち着いた治療師になってきた.外国人スタッフはほかに韓国人が一人のみ.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.