特集 多分野に広がる理学療法
動作解析を用いた機能的ウエア開発—ワコールとの共同開発
橋本 雅至
1
Masashi Hashimoto
1
1大阪河﨑リハビリテーション大学リハビリテーション学部リハビリテーション学科
キーワード:
機能的ウエア
,
テーピング
,
動作解析
,
筋電図
,
筋疲労
Keyword:
機能的ウエア
,
テーピング
,
動作解析
,
筋電図
,
筋疲労
pp.959-962
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201022
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株式会社ワコールとのかかわり
株式会社ワコール(以下,ワコール)には,女性下着メーカーとしてだけでなく,スポーツウエアのメーカーとしての一面がある.昨今のマラソンブームのなか,一般ランナーなどのスポーツ愛好家がウエアの一部として下肢の機能的ウエアを着用している姿を目にすることが多くなっている.ワコールのCW-X®を個人的に愛用していたメジャーリーガーのイチロー選手は,現在ワコールの契約スポーツ選手としてシーズンオフのトレーニングでCW-X®(図1)を着用し,その場面がマスコミを通じて報道されている.これらはメーカーが行う商業ベース(広告,販売)の事業展開である.
ワコールでは,女性下着の開発において年代別の体型データを数万人規模で保有しており,データに基づいた商品開発に取り組む姿勢を明確にしている.さらに社内に人間科学研究所があり,商品開発前の基礎的な検証から商品開発と効果検証を以前から行っている.
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