特集 理学療法士のはたらき方
組織と理学療法士
大垣 昌之
1
Masanobu Ogaki
1
1愛仁会リハビリテーション病院リハ技術部
キーワード:
組織
,
ワークライフバランス
,
教育ガイドライン
Keyword:
組織
,
ワークライフバランス
,
教育ガイドライン
pp.491-497
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200889
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
理学療法士は患者・利用者の活動性を上げ,社会参加を支援する専門職であるが,医療現場,介護現場においては,医療・介護サービスを提供している専門職と捉えることができる.どの病院,施設においても地域のなかで果たすべき「理念」や「目標」をもって運営されており,所属している理学療法士を含めた職員は,果たすべき「理念」や「目標」に向かって,よりよい医療・介護サービスを提供しなければならない.
理学療法士は一人で仕事をすることはなく,医師,看護師,作業療法士,言語聴覚士,医療ソーシャルワーカー,事務職など多職種と集団となって仕事をすることが基本である.その集団は,一定の秩序のもとでそれぞれの専門性を発揮している.つまり理学療法士として仕事をするということは組織のなかで仕事をすることである.本稿では組織とは何か,組織に重要なものは何かについて理学療法士の立場から述べる.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.