臨床実習サブノート 歩行のみかた・1【新連載】
歩行観察のABC
内山 靖
1
Yasushi Uchiyama
1
1名古屋大学大学院医学系研究科
pp.362-371
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200850
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プロローグ
臨床実習指導者(supervisor:SV)から,「この患者さんの歩行を観察して,気がついたことは何ですか」と尋ねられたとき,あなたはどのようなことを想像しますか.
「立脚中期に膝が過度に伸展し,骨盤の傾斜がみられます」,「腹筋の収縮が弱く,体幹が後方へ偏倚しています」,「ウェルニッケ・マン肢位で分回し歩行を呈しています」など,目についた現象を運動学的に分析しようとしたり,疾患ごとに現れやすい特徴を聞いたことのある専門用語で無理に表現しようとしていませんか.
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