入門講座 「はじめて」への準備(臨床編)・4
はじめての住宅改修—情報入手・自宅訪問・プランニング
金谷 里砂
1
Risa Kanaya
1
1適寿リハビリテーション病院
キーワード:
個人因子
,
環境因子
,
退院支援計画
Keyword:
個人因子
,
環境因子
,
退院支援計画
pp.346-352
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200847
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
なぜ住宅改修に理学療法士がかかわるのか
理学療法士は,国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health:ICF,図1)に基づいて患者さんの生活機能を念頭に置きながら,身体機能障害の改善や動作・ADLの改善と社会参加への支援をしています.また理学療法士は,身体機能が今後改善するのか,悪化するのかを評価より予後予測し,物的環境に対して患者さんがどのように動くかを予測することができます.加えて,転倒・転落などの危険を予測できます.
このように理学療法士は,未来の生活機能を予測し背景因子へも働きかけることで患者さんのニーズに合った住宅改修の提案と生活環境の調整の提案ができる職種です.患者さんとご家族が住み慣れた場所で“その人らしい”生活を継続できるように,理学療法士として住宅改修にかかわり,役割を果たせるようになってほしいと思います.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.