甃のうへ・第45回
女性たちとともに
山内 章子
1
1日本キリスト教海外医療協力会
pp.344
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200845
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小学校低学年のころ,当時ネパールで,医療を受けられない貧しい人々のために働く岩村昇医師の記事に出合った.子ども心にこのように生きられる人は本物だと思った.そんな生き方に憧れをもつ一方で,あまり丈夫ではない体と臆病な性格をもつわたしには,発展途上国に行って働くのは不可能だと思った.それは,大人になって理学療法士になっても自分とは関係のない世界のことだった.
しかし35歳のとき,途上国で農業をしている友人との再会がきっかけとなって,途上国で働くことが自分事になった.そして準備を始めてみようと一歩を踏み出した.それから7年後の2007年,現在の所属団体からバングラデシュへ派遣され,現地で理学療法士として働きながら女性障がい者グループの後方支援をしている.
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