臨床実習サブノート 臨床実習のリスク 地雷を踏むな!・10
認知症
福永 裕也
1
,
小幡 太志
1
,
齋藤 圭介
2
Yuya Fukunaga
1
1宝塚医療大学保健医療学部理学療法学科
2吉備国際大学保健医療福祉学部理学療法学科
pp.260-266
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200824
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はじめに
2013年に厚生労働省から発表されたデータによると,認知症高齢者の数は2012年時点で約462万人,2025年には700万人を超えると推計されている1).約10年で1.5倍に増える見通しで,65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症に罹患することになる.また,認知症予備軍である軽度認知障害(mild cognitive impairment:MCI)は約400万人存在しており,MCIの原因となる疾患を放置しておくと,認知機能の低下が続き,5年間で約50%の人は認知症へと進行すると言われている.
このような社会情勢のなか,理学療法の対象となる主疾患に認知症を合併した患者を担当する機会が増えてきている.理学療法を十分実施し機能改善を図るためには,認知症の知識・対応を身につけることが求められる.
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