学会印象記
—第53回日本リハビリテーション医学会学術集会—リハビリテーションの時間的空間的広がりの可能性を感じた3日間
青山 朋樹
1
1京都大学大学院医学研究科
pp.868-869
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200664
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第53回日本リハビリテーション医学会学術集会は京都府立医科大学の久保俊一大会長のもと,2016年6月9〜11日の期間に国立京都国際会館およびグランドプリンスホテル京都において開催されました.梅雨の合間をぬって,時々小雨がぱらつくほかは晴れが続き,会場の内外で白熱した議論が交わされました.
今回の学術集会では「軌轍(Kitetsu)と融和(Yuwa)」という,やや聞き慣れないテーマが大会長によって示されました.どういう意味なのだろうと思い,プログラムを開くと,「先人たちの〈軌轍〉すなわち轍から基本的な知識と技能を学び,各臨床医学分野との協調,多職種間の連携による〈融和〉を図ることで,リハビリテーション医学の学問領域が担う広い領域の整理とincubationを行い,さらなる飛躍を目指すことを目的とした」と書かれています.どのようなところにこのテーマが反映されているかを楽しみに私は学会に臨むことにしました.
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