1ページ講座 理学療法関連用語〜正しい意味がわかりますか?
うつ性自己評価尺度(Self-rating Depression Scale:SDS)
加賀野井 聖二
1
1医療法人おくら会芸西病院リハビリテーション部
pp.509
発行日 2016年5月15日
Published Date 2016/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200560
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うつ病は,気分障害の一種であり,抑うつ気分,意欲・興味・精神活動の低下,焦燥,食欲低下,不眠,持続する悲しみ・不安などを特徴とした精神障害であり,96万人が罹患しているといわれている(厚生労働省平成23年度データ)1).
現在,うつ病の治療経過を追うための指標としてうつ性自己評価尺度(Self-rating Depression Scale:SDS)がよく知られる(表).1965年にDuke大学のZungによって考案されたSDSは,うつ病患者のうつ症状の程度を評価することを目的に開発された自己評価尺度であり,精神医学における臨床や研究の場面で最も多く用いられるものの1つである.日本語版は東北大学の福田と筑波大学の小林により翻訳・再構成されて三京房から発行されている2).
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