特集 運動器疾患—エキスパートはこうみる
障害予防とパフォーマンス向上をめざした投球動作
石井 壮郎
1
Takeo Ishii
1
1松戸整形外科病院
キーワード:
投球
,
動作分析
,
投球障害
,
予防
,
パフォーマンス
Keyword:
投球
,
動作分析
,
投球障害
,
予防
,
パフォーマンス
pp.445-453
発行日 2016年5月15日
Published Date 2016/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200549
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はじめに
筆者は小学生から大学生までは選手として野球に携わり,大学生のときは選手の指導にも携わり,その後は整形外科医として患者や選手を診てきた.2008年から投球障害の研究を始め,生体力学や統計学,コンピュータプログラミングなどを勉強し,この7年間は一研究者として多くの理工学系の研究者たちと議論を重ねてきた.
つまり,筆者はスポーツ現場と医学と理工学との重なる学際領域に立っており,本稿では図1に示す視点から論を展開していきたい.はじめに投球動作の研究を読み解くうえでの一般的な注意点を記載し,次項では筆者の研究結果から導いた「パフォーマンスを考慮しつつ障害を防止する投球動作」を供覧する.
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