入門講座 症例を担当するということ・1【新連載】
症例を担当するうえでの倫理
関 公輔
1
Kousuke Seki
1
1公益財団法人いわてリハビリテーションセンター機能回復療法部理学療法科
キーワード:
臨床倫理
,
態度
,
医療倫理の4原則
,
4分割表
Keyword:
臨床倫理
,
態度
,
医療倫理の4原則
,
4分割表
pp.295-302
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200510
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
筆者は,理学療法士としてクライアントに「リハビリ(理学療法)をしたくない」といわれた経験があります.また後輩やコメディカルのスタッフから似たような話を耳にすることは,決して少なくないように思います.このようなギャップは,なぜ発生するのでしょうか? われわれは,理学療法を通じて医療・介護・福祉の立場から,クライアントに医療行為を提供していくなかで,さまざまな倫理的問題や矛盾に気づき,どのように捉えて対応していくことが望ましいでしょうか.
本稿では,通常の何気ない臨床場面で起こるジレンマを臨床倫理の視点より分析して深め,臨床現場での対応に活かしていく機会としたいと思います.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.