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書評 —Robert Schleip,他(著)/竹井 仁(監訳)—「人体の張力ネットワーク 膜・筋膜—最新知見と治療アプローチ」
黒澤 和生
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1国際医療福祉大学小田原保健医療学部
pp.107
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200462
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このたび,竹井仁先生監訳『人体の張力ネットワーク 膜・筋膜—最新知見と治療アプローチ』(Fascia:the tensional network of the human body)が医歯薬出版から出版された.筋骨関節系の疼痛と変調を扱う治療家にとってfascia(以下,筋膜)ほど謎多き組織はないであろう.
竹井先生は,15年ほど前から日本徒手理学療法学会主催の筋膜リリース講習会を開催している.筋膜リリースには,① Osteopathyから始まった筋膜リリース,② 理学療法士のJohn F. Barnesが発展させた新たな筋膜リリース,③ Luigi Steccoが提唱する筋膜マニピュレーションの流れがある.竹井仁先生は,1995年Myofascial ReleaseⅠ・Ⅱ(John F. Barnesのコース),The Upledger institute(Osteopathy)のCranioSacral TherapyⅠ,Strain and CounterstrainⅠ・ⅡやMuscle Energyコースから始まり,2012〜2015年にかけて,Luigi Steccoの講習会(Fascial Manipulation LevelⅠ,Fascial Manipulation LevelⅡ・Ⅲ)も修了されており,日本における筋膜治療の第一人者である.
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