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紹介
—Robert Volmat 著—精神病理学的芸術
L'art psychopathologique
堀内 秀
pp.65
発行日 1959年1月15日
Published Date 1959/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200056
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狂気を背負つて生きた芸術家は多い。画家のヴァン・ゴッホ,詩人のヘルダーリン,ネルヴァル,ランボー,小説家のドストイエフスキー,ガルシン,劇作家のストリンドベリイ,哲学者であり詩人でもあつたニーチェなど例をあげれば限りない。彼等はそれぞれ異つた種類のではあつたが,それぞれ自分の病患に悩んだのであつた。そして彼等の一生は1人の病者のそれとして,彼等の作品は病者のそれとして,今までに数多い精神病医の研究の対象となつたことがあつた。そして精神病学者の欠点として,たとえばヴァン・ゴッホの作品の魅力を狂気としてきめつけることでことたれりとする傾きがないでもなかつた。それに対して,この著者はミンコウスキー夫人がのべた言葉を引用している。
“ヴァン・ゴッホは天才と狂気を2つながら合わせ持つたのである”。
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