甃のうへ・第32回
継続は力なり
肥田 朋子
1
1名古屋学院大学リハビリテーション学部
pp.1114
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200409
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中学や高校の頃から理学療法士をめざし,念願かなってこの職に就いた先生方には大変申し訳ない話であるが,私の場合はせっかく取った資格だからとりあえず使ってみようというものであった.当時は理学療法士という職業もリハビリテーションという言葉もほとんど認知されておらず,「平行棒内を歩かせる人らしい」との認識で,最後の入試に何とか滑り込んだ.当時,周りの学生も多くが同じような意識であったが,とりあえずの道に就き,そのまま現在も別の道に変わることなく皆理学療法士を続けている.就いてみれば,なかなか捨てたものではないといったところである.
結婚・出産を経てなお常勤で勤務するには,周囲の協力がなければできないところかもしれないが,幸いにも継続する環境に恵まれ,また自分の意思としてやめたいと思ったことはなかった.出産後半年で職場に戻り,子育ては保育士さんにしていただいたと思っている.大学に隣接していた保育園は先進的で,娘がお世話になった6年間に21時まで開園の長時間保育が実現していった.逆に学童保育は18時までであり,結局かぎっ子で近所の友達にお世話になった.しかし小学生ながら,それなりに社会性があり,保育園でプロに育てていただいたおかげと感謝した.
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