連載 ワットさんのペーシェントロジィ[今,患者が主役の時代]・1【新連載】
継続は力なり
ワット 隆子
1
1あけぼの会
pp.388-391
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923131
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初めまして
乳がん体験者の会であるあけぼの会が出来たのは今から9年余りも前のことで,今年10月1日が来ると丸10年になる.10年前,関東地方の体験者17人(うち1人は男性)が集まって産声を上げた会も,今や全国に2300人を擁する大組織に膨れ上がっている.
乳がんという特定のがん患者のみを対象にしたいわゆるセルフ・ヘルプ・グループは他にもあるが,それらは私の知る限り,病院単位の患者会に限定されている.例えば,国立名古屋病院の汲泉会,高知市民病院のいぶき会,鹿児島市の個人病院,相良病院のいずみ会などで,いずれも会員数は200人前後と聞いている.この3つはそれぞれの病院の乳がん専門医が会の顧問になっている点も共通している.
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