特集 神経筋疾患の治療と理学療法
多発性硬化症に対する治療と理学療法
安井 健
1
Takeshi Yasui
1
1東京大学医学部附属病院リハビリテーション部
pp.1087-1094
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106493
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はじめに
多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)は,若年成人に罹患者の多い代表的な神経難病である.多様な神経症状を呈し,一般的には自己免疫機序が関与した中枢神経の脱髄性疾患に分類されるが,不明な点も多い.ただ,近年は疾患概念や治療に対する考え方に変化がみられ,特に視神経脊髄炎との相違は整理しておく必要がある.以下に最近の知見を交えて概説するとともに,理学療法を実施する際の留意点をまとめた.
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