入門講座 食する・3
「食する」介助の実際
甲田 宗嗣
1
,
柏田 孝志
1
,
吉田 光由
1
,
矢田 かおり
1
,
片瀬 由佳
1
,
川端 直子
1
Munetsugu Kouta
1
1広島市総合リハビリテーションセンター
pp.1015-1021
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106475
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はじめに
食事は,日常生活のなかで最も楽しみな行為の一つであり,自分のペースで苦なく食べられることにより,その楽しみは増す.一方で,脳血管疾患や廃用症候群,加齢などによる摂食・嚥下機能の低下により,食事に時間や労力を要することで楽しみが半減することは少なくない.さらには,嚥下障害による誤嚥性肺炎の発症や口腔ケアの不足による口腔内の不衛生などが,医学的リスクに直結することもある.
われわれ理学療法士が日々かかわる対象者のなかには,食する行為が障害されていたり,労力や苦痛を感じたりしている者も存在するが,状況を十分に把握できていないこともある.そこで本稿では,食する介助について,理学療法士として理解しておきたい基本事項を概説する.
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