学会印象記
―第47回 日本作業療法学会―地域に暮らす―生活を支える作業療法
西村 敦
1
1藍野大学医療保健学部理学療法学科
pp.1012-1013
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106474
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1966年理学療法士・作業療法士国家試験が日本で初めて実施されて以降10数年は養成機関が少なく,社会で活躍する理学療法士,作業療法士も少ないため,職業としての社会の認識はほとんどなかった.理学療法に比べて,作業療法は今までの治療の概念をはるかに超えていたために,医師をはじめ医療従事者でさえ正しく認識していなかった.そのようなこともあり,学会や研修会で「作業療法とは何か」といった趣旨のテーマが頻繁に取り上げられていた.誕生から共に歩んできた理学療法士として,第47回日本作業療法学会(学会長=長辻永喜・藍野大学教授)に参加する機会を得たので,「作業療法士の今後」の一端をみせていただければとの想いで学会に参加したので報告する.
2013年6月28~30日の3日間,大阪国際会議場において「地域に暮らす―生活を支える作業療法」をテーマに全国の作業療法士約5,300名が参加し,学生を含む会員外参加者1,200名あまりを合わせると,総勢6,500名(第47回日本作業療法学会組織委員会より)の盛大な学会となった.開会式,表彰式などのセレモニーを終えるとすぐにメインホールで学会長講演「民のまち大阪―リハビリテーションのあゆみ」が始まり,他の9会場でも口述発表やポスター発表の一般演題が同時に開始され,一気に学会らしい活気が呈されてきた.
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