入門講座 食する・4
「食する」満足度を高める理学療法アプローチ
馬場 裕美
1
,
隆島 研吾
2
Hiromi Baba
1
1海老名メディカルサポートセンターリハビリテーション科
2神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部リハビリテーション学科
pp.1097-1102
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106495
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はじめに
私たち人間にとって食べる行為は,必要な栄養が補給されるだけではなく,社会生活や精神生活において幸福感や満足感を得るためのものでもある.施設に入所する高齢者にとって,食事や会話を日常生活の生きがいや楽しみとする者は多く,介護度の高低にかかわらず,食事が楽しみの1位を占めているといった報告がある1).
しかし現在,要介護高齢者の食事に関する報告の多くは,摂食・嚥下や栄養管理に関するものが多く,満足度に関する観点からの報告は多くない.そこで本稿では,高齢者が抱える食事の問題点および満足度などの観点から,そのアプローチ方法について解説する.
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