学会印象記
―第48回日本理学療法学術大会―求められるグローバル・スタンダードな理学療法士像
松田 雅弘
1
1植草学園大学保健医療学部理学療法学科
pp.826-828
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106413
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はじめに
新緑薫るという時期が過ぎ,急激な気温上昇とともに夏の気配を強く感じ,今年も暑い夏を予感するなか,2013年5月24日から26日までの3日間にわたり第48回日本理学療法学術大会が開催されました.気候だけではなく,理学療法士にとっても熱い夏を予感させられる気持ちと,本大会での新たな知見・出会いや,盟友との語らいを楽しみに,大会前日に名古屋へ向かいました.
本大会のテーマは「グローバル・スタンダード」.理学療法士10万人時代に突入し,理学療法の世界標準・基準を今一度明確にし,効果のある理学療法を再認識しようという潮流なのではないでしょうか.2011年に理学療法の対象である16の疾患と領域について,『理学療法診療ガイドライン第1版』が完成し,会員に提供されました.現在このガイドラインが,多くの科学的な根拠に基づいた本邦における理学療法のグローバル・スタンダードです.理学療法士がこのガイドラインを参考にして取り組んでいくことが必要不可欠であることを感じずにはいられない大会のスタートとなりました.
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