とびら
唯,感謝
浦辺 幸夫
1
1広島大学大学院医歯薬保健学研究院統合健康科学部門心身機能生活制御科学講座
pp.277
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106243
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理学療法士になってもうすぐ30年になる.2012年9月30日に広島大学の教授就任10周年を迎えた.そして人生30,000日のうち,やがて3分の2の20,000日を使おうとしている.そんなこんなで,過去を振り返り,現実を認識し,将来を推測し,唯,感謝する機会が多かった昨今である.
振り返れば,スポーツリハビリテーションの草創期に,多くのイベントや学会に参加させてもらった.さまざまな人たちと交流して世界の広さを知った.理学療法士になって3年目に,幸運にも本誌の前身である「理学療法と作業療法」誌の懸賞論文をいただいた.表彰式の晩「新橋第一ホテル」に宿泊させてもらったことを思い出す.今は「第一ホテル東京」となっているが,何かの折に利用している.この受賞が研究者としてのスタートとなったように思う.国際学会でオーラルプレゼンテーションの困難さを実感し,各国のスポーツ理学療法士の活動に目をみはりながら,交流と研究をこれまで続けてきた.修士号はたまたま経済学だったが,奇しくも広島大学でのベンチャー企業の運営に役立っている.私たちの研究成果が,広く社会に貢献できることはうれしい.
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