入門講座 関連領域の基礎知識・4
循環器領域
長田 尚彦
1
,
三宅 良彦
1
Osada Naohiko
1
1聖マリアンナ医科大学循環器内科
pp.257-262
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106017
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年の循環器領域の診断,治療はめざましい進歩があり,それらをすべて把握することは一般の循環器医にとっても困難となった.また心臓疾患は一般の人だけでなく,循環器を専門としない医師にとっても“死”に直結する疾患というイメージが強く,なかなか理解しがたいと考えられている.循環器疾患の数は分類すると200以上といわれているが,臨床的に理学療法士が知っておくべき疾患は数多いとはいえない.
外来での運動療法の代表的な適応疾患といえば,①高血圧,②高脂血症などがあり,また外来および入院で運動療法の適応となるものはといえば,①虚血性心疾患(狭心症および心筋梗塞),②慢性心不全などがある.今回はこれら虚血性心疾患を除いた循環器疾患の基本的な病態,運動療法の有効性,実際の運動療法における注意点などについて述べる.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.