特集 介護保険制度下のリハビリテーション
介護保険制度下の一般病院におけるリハビリテーション
木次 清次
1
Kitsugi Seiji
1
1永生病院リハビリテーションセンター
pp.167-173
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105998
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はじめに
今回,「医療保険によって診療を行う病院にあって,介護保険がどのように影響しているか」という内容の原稿依頼を受けた.なかなかの難題である.日頃の臨床において,スタッフから介護保険制度について相談されたり,自らも問題に遭遇すことが多いため細かな問題点を列挙するのは容易であるが,「どのように影響しているのか」というのは,問題点の検討とは少しニュアンスが異なるように思う.
「影響」という言葉を辞典で調べてみると,「効果を与えること,その与えられた効果」と解説されている.更に「効果」という言葉を調べてみると,「良い結果,望ましい結果」と記されている.筆者は生来,物事を比較的良い方向に捉えてしまう癖があるようで,今回の課題も「介護保険制度が与えている良い結果」という前向きな姿勢で解説させていただくことにした.
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