特集 公的介護保険
介護保険下のリハビリテーション
浜村 明徳
1
Hamamura Akinori
1
1南小倉病院
pp.87-98
発行日 2001年2月15日
Published Date 2001/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105741
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はじめに
介護保険制度が開始され約半年が経過した.介護認定に基づきケアマネジャーがプランを作成,援助がスタートするという新しい仕組みにまだ慣れない状況が続いている.
しかし,この4月には回復期リハビリテーション病棟が新設され,リハビリテーション治療の居場所が確立されたように思われる.また,地域リハビリテーションの支援体制づくりも徐々に広がりを見せる状況となってきた.更に,老人保健法の機能訓練事業は介護予防的地域保健活動としてモデルチェンジしようとしている.
21世紀を迎えた今,リハビリテーションを取り巻く環境が大きく変化してきた.介護保険は契約関係のなかでどのようなリハビリテーションを提供するのかという新たなテーマを提供している.また,地域リハビリテーションの推進も必然のこととなりつつある.
このような状況のなかで,リハビリテーション専門職としてどのように活動してゆくか,確かな道筋は掴んでいないが,課題や方向性などを論じてみたい.
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