プログレス
痴呆症の運動療法
白石 浩
1
,
友田 宏幸
1
,
田北 昌史
1
,
長尾 哲彦
1
,
岡田 昌弘
1
1今津赤十字病院リハビリテーション科
pp.290-293
発行日 2001年4月15日
Published Date 2001/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105790
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はじめに
昨年厚生省から発表された「平成11年老人保健施設調査の概況」によると,老人保健施設の入所者のうち痴呆症状が認められる人の割合は85.7%であったという.ちなみに特別養護老人ホーム入所者のそれは80.5%であり,ともに入所者の80%以上が痴呆症状を有しているという状況である(図1).痴呆症状のある高齢者では寝たきりの割合も高くなっており,QOL維持のために理学療法士が果たすべき役割は重要であるといえる.
本稿では,痴呆患者の移動能力障害を中心に,最近のトピックも含めて,その運動療法について解説する.
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