書評
―今川忠男(著)―発達障害児の新しい療育―こどもと家族とその未来のために
西脇 美佐子
1
1南大阪療育園訓練部
pp.311
発行日 2000年5月15日
Published Date 2000/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105542
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著者は1973年から小児理学療法士として働いてきた.最初の21年は肢体不自由児施設で,その後,重症心身障害児施設・旭川児童院に移って6年,最近では倉敷中央病院NICUの子どもたちの早期療育にもかかわり,まさに障害を持って生まれてきて,障害を持ちながら人生を歩み,障害を持ったまま亡くなっていく人たちの生涯を見てきた.その著者の最大の関心事は子どもの持っ障害ではなく,障害を持った子どもであり,彼らの自立を援助することである.彼らの自立を援助するために,「彼らが抱えている問題を解決するにはどうしたらよいのだろうか」がいつも著者の出発点である.その解決法を求めて試行錯誤を繰り返し,その卓越した語学力をもって文献をむさぼる.解決の糸口になると思えば世界にも出向いていく.
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