入門講座 人工呼吸器管理下の患者の理学療法・3
急性呼吸不全例のウィーニングと呼吸理学療法
堀 竜次
1
,
千葉 一雄
1
,
中山 勝寛
1
Hori Ryuji
1
1星ヶ丘厚生年金病院リハビリテーション部
pp.191-196
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105511
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Ⅰ.はじめに
人工呼吸器による呼吸管理は新しい換気モードの開発とともに目まぐるしい進歩を遂げた.ウィーニング方法も多種多様となったが,未だウィーニングプロトコールは確立されていない.
ウィーニングは,医師の判断により,医師を中心とした医療スタッフによって行われる.人工呼吸管理中に理学療法士が関与することで,離脱率の増加,再挿管率の低下,死亡率の低下,人工換気期間・要離床期間・入院期間の短縮が報告されている1).ウィーニングにおける呼吸理学療法士の重要性が感じられる.
本稿では,ウィーニングの基礎知識とともに,呼吸不全例のウィーニングにおける呼吸理学療法について紹介する.
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