TREASURE HUNTING
先端技術で地域リハを支える―神智恵美さん(北海道別海町老人保健施設すこやか兼町立別海病院)
編集室
pp.907
発行日 1999年12月15日
Published Date 1999/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105452
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先月に続いて,行政に所属し地域リハビリテーションの先鞭をつけるべく活躍されている理学療法士・神智恵美さんを紹介する.そうはいっても,人口8万人の根室支庁にあって,今年3月までは唯一のリハスタッフ,とりわけ札幌から遠く離れた別海町で理学療法を啓蒙するのが並大抵でないことは想像に難くない.神さんご自身「燃え尽きるほどやってしまった」と述懐されるように,理学療法士が取り組むべき課題を無尽蔵に残しているのが日本の過疎地域なのである.
神さんは北海道釧路に近い厚岸町のお生まれ.釧路高専電子工学科を卒業したあと札幌医大衛生短期大学部に入学されたというから,少々変わったご経歴の持ち主といってよいかもしれない.理学療法士の資格を収得してからは札幌の急性期脳外科病院に2年間勤務,別海町の保健センターに移ったのが3年前,ここから神さんの「燃え尽きる」ような孤軍奮闘が始まることになる.
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