特集 住民参加と市町村保健
町立病院の役割・実践
権平 達二郎
1,2
Tatsujiro GONDAIRA
1,2
1町立ゆきぐに大和総合病院
2大和町農村検診センター
pp.704-709
発行日 1983年11月15日
Published Date 1983/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206776
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■はじめに
地域医療には3つの型がある,と言われる.行政主導型,医療主導型,住民主導型がそれである.住民主導型が望ましいとか,3者のバランスのとれた形が好ましいのだとか,言われてもいる.時には○○始動型というのもあるという.上記の分類に従えば,私達の町は住民主導型に憧れながら医療=行政主導型で歩んで来ていると言えよう.
最近私達は,医療=行政が企画する保健計画への住民参加ではなく,住民の企画する保健計画への医療=行政の参加の道を模索しようと考えているが,未だ全く具体化はしていない.ここでは,まず私達の活動の拠点となる施設を紹介し,次いで私達が取り組んで来た「町の保健に対する町立病院の役割,実践」を振り返り,最後に住民主導への憧れがやや現実味を帯びて来た姿に触れてみたい.
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