書評
―竹内二士夫(編)竹内二士夫・粕谷大智・佐々木清子(著)―図説 リウマチの物理療法―病院での治療から自宅療法まで
東 威
1
1聖マリアンナ医科大学
pp.23
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105220
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慢性関節リウマチ(RA)は,多発性関節炎による痛みと,関節破壊による機能障害により,患者の日常生活動作を著しく阻害する疾患である.その治療には内科的薬物療法,整形外科的手術療法,本書にある物理療法を含むリハビリテーションを,患者の病期,病状に合わせて適切に行うことが重要である.特に物理療法においては個々の患者に台わせたオーダーメイドの治療スケジュールが必要で,一律に行うことはかえって患者の病状を悪化させる恐れがある.そのような意味で病院から自宅まで,病状ごとの物理療法を示した「図説リウマチの物理療法―病院での治療から自宅療法まで―」は,今までにない意図の下に作られたRA治療の解説書である.
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