TREASURE HUNTING
視覚障害―絶望・希望そして勇気の源泉―東山 敬氏(長崎市立病院成人病センターリハビリテーション部)
編集室
pp.771
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105159
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本欄へのご登場をお願いして,東山敬氏からお送りいただいた紹介資料を手にしてびっくりした.当方からの6項目の質問に対して,400字詰め原稿用紙に換算して恐らく70~80枚はあろうかと思われる厖大な,しかも何とも難解な資料なのである.「質問項目を見た瞬間,日頃から潜在的に思索していた内容に強い衝動が生じ,おのずと筆が走り…」というだけあって,ご自身の人間観,障害観,リハビリテーションの思想の成り立ち等に「哲学的考察」を加えながら,素朴と頽廃が結合したマーラーの音楽,キルケゴールの絶望の哲学,デカルトの懐疑と不安を語り,そしてニーチェとともに「自己のあずかり知らない必然によって始まり,自己のあずかり知らない必然によって終わる人間の一生」について考察を深めていくのである.
頂戴した資料には最後まで目を通すのが編集子の職業上の義務ということは重々承知しているつもりだが,難しい話はこの位で勘弁させていただいて,東山氏の紹介に移ることにしよう.
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