TREASURE HUNTING
視覚障害者と一緒に“風”を感じたい―伊神和史氏(愛知医療学院理学療法科3年/愛知県障害者自転車協会代表)
編集室
pp.603
発行日 1998年8月15日
Published Date 1998/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105112
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今月もまたまた異色?の理学療法(学生)を紹介することになりそうだ.伊神和史氏から送られてきた原稿用紙10数枚の「資料」を手にして,即座に頭をよぎったのがこのことだった.どこが「異色」なのか,まず氏の経歴をご覧いただこう.
伊神氏は昭和34年名古屋市生まれの38歳.日本獣医畜産大学で家畜管理育種学を勉強,乳業会社で乳酸菌の研究に従事したあと,全日本技術選手権スキーサービスマンとして競技スキーに参加,シーズンオフのトレーニングにと始めたのが自転車競技だった.抜群の集中力が実ってローカルレースで表彰台に上がれるようになった頃,視覚障害者と2人で乗る自転車競技(タンデム)の存在を知った.どうやら,そこからタンデムに対するのめり込みが始まったようだ.
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