特集 転倒と骨折
転倒による大腿骨頸部骨折の早期理学療法
萩原 洋子
1
,
山﨑 裕司
1
,
網本 和
1
,
増田 敏光
2
,
別府 諸兄
2
,
青木 治人
2
Hagiwara Yoko
1
1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
2聖マリアンナ医科大学病院整形外科
pp.165-169
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105027
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1.はじめに
米国では年間に65歳以上の高齢者のうち3人に1人は転倒を経験しており,その1割以上が死亡または,移動が困難になるなどの重大な障害を被っている1).なかでも,転倒による大腿骨頸部骨折は,受傷後約7割の症例で,歩行能力を初めとするADL能力の低下を示すといわれ2),受傷後の早期理学療法の重要性は極めて高い.
本稿では,筆者らの成績をもとに早期理学療法の意義について述べた上で,早期理学療法の具体的な進め方について解説する.
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