入門講座 知っておくと便利な応急処置・1
在宅リハビリ・医療外施設(内科編)
北野 浩二
1
Kitano Koji
1
1医療生協わたり病院リハビリテーション科
pp.53-58
発行日 1998年1月15日
Published Date 1998/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104995
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はじめに
高齢社会の進行とともに,病院以外の施設や在宅でのリハビリテーションに対する要求が高まっている.こうしたなかで,病院の外に出て仕事をする理学療法士も増えているが,万一,理学療法中に患者が急変した場合には,その場にいる医療従事者は当の理学療法士唯ひとりであり,家族の目の前で必要な応急処置を行わなければならない.救急車を依頼しても5分以内に来てもらえることはまず困難で,その間なにをするかが予後に重大な影響を及ぼす可能性もある.
当院は250名程の在宅患者に対し,往診と訪問看護(簡単なリハビリテーションも含む)および必要と考える場合には理学療法士や作業療法士による訪問リハビリテーションを行っているが,これまで経験した事例を踏まえながら,医師あるいは救急車が到着するまでに行うべき応急処置について述べたい.
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