特集 理学療法の展望
21世紀の理学療法―私はこう考える
信頼される理学療法士をめざして
小山 泰彦
1
Koyama Yasuhiko
1
1町立厚岸病院理学療法科
pp.893-894
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104926
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「21世紀の理学療法」というテーマをじっくりとながめて,まず私は,このテーマの裏には「理想的な理学療法に近づくための提言」という意味が含まれているように思った.「理想的な理学療法」というといかにも高邁な意味にとらえられてしまいそうだが,ここでは,「理学療法のめざすところ」という意味でとらえていただければ幸いである.
それでは「理想的な理学療法」とはどのようなものであるか.私はこの本題はそのまま「理想的な理学療法士像」につながるものと思っている.なぜならば,理学療法を行うのは理学療法士そのものであり,療法士の人間性および技量がそのまま理学療法に反映されるからである.したがって,私は「理想的な理学療法士像」について論じたいと思う.
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