特集 理学療法の展望
理学療法士卒後教育の展望
吉元 洋一
1
Yoshimoto Yoichi
1
1鹿児島大学医療技術短期大学部理学療法学科
pp.869-874
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104920
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1.はじめに
昭和41年に日本理学療法士協会(以下,本会)が発足してから31年が経過し,会員数も15,000名に達しようとしている.
その間本会は,昭和47年1月に社団法人(厚生省)の認可を受け,本会の機関誌である「理学療法学」は平成2年12月に学術刊行物の指定を受け,学術団体としての足場を固めた.
理学療法士の教育は当初3年間で行われていたが,最近では4年制の大学も9校となり,今後3年制短期大学(部)も4年制に移行すべく努力中であることを聞いている.また,理学療法士が大学院教育を受ける機会は,大学側や会員の努力により徐々に増えつつあるが,学部教育に連携した形態ではない.しかし,本年4月に広島大学医学部保健学科に大学院(修士課程)が設置されたことにより,専門領域はもちろん基礎領域についても科学的に検証する基盤ができたものとして期待している.
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