とびら
健康増進の理学療法
中田 昌敏
1
1愛知医科大学運動療育センター
pp.667
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104386
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フィジカルフィットネスという言葉をよく目にし,聞くようになってきた.私が学生時代に使っていた辞書には載っていなかった.最近の辞書をみると「体力・体力づくり」などと訳されている.リハビリテーションという言葉が,辞書で訳されている内容より,より多くの意味を含んだ活動であるように,フィジカルフィットネスという言葉のもつ意味も概念的にはより広く解釈され,浸透しつつある.
この言葉をその人の体力に合わせた運動と解釈し,体力という要素のなかに疾病・障害の有無を含めれば,とても大きな意味をもつことになる.医療行為と健康づくり活動の明確な区分けは難しい.健康づくり医学と表現する立場,地域リハビリテーションと表現する立場,福祉サービスと呼ぶべきものなど,いろいろな活動が行われている.広義な解釈が可能であればあるほど,多くの人が関わる可能性があり必要性があるということである.
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