Japanese
English
原著
脳卒中片麻痺患者の安静時F波の特性
Characteristics of F-wave during Relaxation in Patients with Cerebrovascular Disease
鈴木 俊明
1
,
藤原 哲司
1
,
武田 功
1
Toshiaki SUZUKI
1
,
Tetsuji FUJIWARA
1
,
Isao TAKEDA
1
1京都大学医療技術短期大学部
1Division of Physical Therapy, College of Medical Technology, Kyoto University.
pp.277-281
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103732
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Ⅰ.初めに
筆者らは健常者を対象に脊髄前角細胞プールの興奮性を示すF波に関する研究を行ない,筋の等尺性収縮時は安静時と比較してF波の出現頻度,振幅比で有意な増加を示し,収縮度を増加させるにつれ増大することを報告した1~4).この結果から,等尺性収縮度を増加させることは脊髄前角細胞プールの興奮性を高めることにっながると推察した.今回は脳卒中片麻痺患者における両側上肢のF波を検査し.麻痺側ならびに非麻痺側上肢の脊髄前角細胞プールの特性を検討した.また,上肢の神経学的評価と麻痺側F波成績との関係も検討した.
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