新人理学療法士へのメッセージ
生かされる日々
神谷 之美
1
1琉球大学医学部附属病院理学療法部
pp.274-275
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103731
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初めに
全国の新しく理学療法士になられた皆さん.ほんとうにおめでとうございます.同じような感動を受けたのはつい昨日のような気がしていたのに,原稿の依頼を受けて初めて,「ああもう五年目になるんだ.」と改めて気が付きました.
長いか短いか.それはそれこそ本人の感じ方だと思いますが,私の場合,「あっという間」だったのに進歩はちっともない.丸四年という日数―1460日―自体は決して短くないはずですが十分生かしきれず,無為に過ごした時間が多かったような気がします.
こんな人間ですから,新しくこの仕事を始めていく前向きな運動エネルギーに満ち溢れた皆さんにメッセージをと言われても語る内容が無い…というのが本音ですが,同じ職業を選んでもそれこそトップギアで走り抜ける人もいれば,私のように「もしかしてニュートラルに入れてあるんじゃない?」と聞きたくなるほど歩みの鈍い人もいるわけで,これを読んでそれぞれさまざまな生き方があるんだと寛大な評価をしていただければ幸いです.
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