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特集 終末期ケアと理学療法
一般病院における終末期ケアと理学療法
Terminal Care and Physical Therapy: Terminal Care and Physical Therapy in the General Hospital
辻下 守弘
1
,
鶴見 隆正
1
,
川村 博文
1
Morihiro TSUJISITA
1
,
Takamasa TSURUMI
1
,
Hirofumi KAWAMURA
1
1高知医科大学附属病院理学療法部
1Department of Physical Therapy, Kochi Medical School Hospital.
pp.815-820
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103643
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Ⅰ.初めに
近年我が国では,死因の第一位を占めている癌により,毎年約20万人の人たちがこの世を去っている.癌はその発症が即進行した状態に繋(つな)がり死に至るというわけではなく,最近の医療技術の発展により癌の診断治療技術や末期癌に対する延命技術も飛躍的に進歩しているが,その一方で終末期ケアという問題が社会的にも大きくクローズアップされるようになった1,2).
しかし,これまで終末期ケアは,理学療法士の間ではあまり議論されていない.そこで本稿では,一般病院での癌患者に対する理学療法の実態と終末期ケアにおける理学療法の在りかたとを症例を通して解説する.
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